インド棒術
バナーティはオリッサ州のプーリーを中心に伝承される、ロープの両端に炎のボールを付けて回す回転技だ。 別項で紹介したパイカ・アカーラの中でもバナーティは一部実践されており、この技が本来は戦士の武術に由来する事を示している。戦場ではバナーティの…
ラティ・ケラ( লাঠি খেলা)は棒を意味するLathiとゲーム、スポーツを意味するKhelaを合わせた言葉で、ドラヴィダ語圏以外のインド中・東・北部で『棒術』を表す一般名として広く通用するが、ここでは特にベンガル地方(インド側西ベンガル)に伝わる伝統棒…
シランバム(タミル語 சிலம்பம்)はタミルナードゥ州に伝わる伝統棒術だ。 民間の口伝によれば、数千年以前の古代に聖者アガスティアが瞑想の深みにおいて体得した医学と武術をその起源とすると言われるが、確たる証拠はない。 その歴史はおそらく、ドラヴィ…
インド棒術の回転技と、その歴史的背景 今回は、インド棒術の中でも私が専門とする「回転技」について紹介しようと思う。 この回転技、各人の身長より若干短いくらいの棒を、その長さの中心でつかんでひたすら回転させていくという極めてシンプルなテクニッ…