Kerala Kalarippayattu Academy / Kannur
略称:KKA Kalari Kannur
珍しく、ムスリムのシェリフ・グルッカルが運営する道場。彼は非常に知的なタイプで、カラリパヤットについて詳細に紐解かれたPhillip P.Zarrilliの名著「When the Body Becomes All Eyes」にも登場しその薀蓄を披露している。
マスター:C.Mohammed Sherif Gurukkal
住所:Chalad, Kannur, Kerala 670014, India
Ph: 0497-2768178
アクセス:カヌールにはゴアなどの北部から列車で、マンガロールなどからはバスが便利。南のカリカットからもバスが頻発する。その後カヌールの駅前からバスでPalliyamoola Beachに行き、徒歩数分。もしくは駅からリクシャで10分ほどで道場に着く。
カヌール市内の交通は市バス、近郊・長距離バスともによく整備され本数も多い。移動の基点は私営のCentral Bus Stand。
中心部の様子は、ちょっと取り澄ました都会風。最新のショッピング・センターと昔ながらのバザールの対比が著しい。
しかし一歩市街を離れると古くからの住宅の赤瓦屋根が豊かな緑の中に点在し、マラバール海岸地方独特の風情を醸し出している。
私が取材した2007年初頭の時点では、グジャラート大学でアーユルヴェーダ医療を学ぶ小山内薫さんが学校の休みごとにここで長期滞在してカラリ武術と療術を修行していて、日本語で色々と話を聞く事が出来た。
師匠はあなたにとってどんな人ですか?という問いに、彼女がためらう事なく ”Bodhi Dharma” !」と答えたのが印象に残っている。
ここは、純外国人向けの、カラリ・バケーション・プログラムと考えると分かりやすい。滞在はこ洒落たビーチ・リゾートのコテージで。少し離れた専用の道場へは車で送り迎え。生徒ひとりに対して一人の指導員がつき、至れり尽くせりの体制。3食食事つきの費用は、今回取材した中では最高水準であった。詳細については直接問い合わせを。
現地道場を見学したい場合、取りあえずの宿泊先としては、鉄道駅周辺に安宿が集中する。ただ、外国人お断りの宿も多い。
マイナーな都市だがExpediaなどで探せば、ある程度設備の整った中級ホテルが見つけ易いだろう。
私が泊まった節約派にお勧めの安宿は、駅から3分ほどのCentaur Tourist Home。広々とした部屋は清潔で、チェックインや領収書の発行など、気持ちいいほどにきちんとした仕事ぶりだった。
その他、この地域では湾岸諸国から輸入されたShavarmaというカバブが人気の名物料理となっていて一度は試してみたい。
その後2009年には、小山内薫さんの尽力で日本にも支部スクールが出来、現在も継続的に活動している様だ。
インド人の指導者が常駐している訳ではない様だが、日本で直接カラリ稽古を体験できる貴重な存在だ。また個人的に直接現地を訪ねたい場合も、上のKKA東京にまず問い合わせをすると良いだろう。