印度武術王国

いまだ知られざるインド武術について紹介

C.V.N Kerala Kalari Sangam / Thalassery

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マスター:C.V.Devadas Gurukkal

Sree Rama Swamy Temple East Nada Thiruvangad Thalassery 670103 Kerala India

Tel:0490-2320030

https://www.facebook.com/cvnkeralakalari/

f:id:Parashraama:20190612145447j:plainデヴァダス・グルッカルと奥さん

f:id:Parashraama:20190612145511j:plain薬草を包んだキリの施術

f:id:Parashraama:20190612152257j:plainデヴァダス師の自宅兼施療院

f:id:Parashraama:20190612151046j:plain剣とウルミー刀

沿革:カラリパヤット近代中興の祖C.V.Narayanan Nair グルッカルが1926年にケララで最初にC.V.N.の名を冠して開いた道場。彼の弟の孫に当るデヴァダス・グルッカルが、今でもナイール師の生家と道場を守っている。

デヴァダス・グルッカルは交通事故の後遺症から一線をしりぞき療術に専念し、2007年の取材時には師範代のVijeshさんが稽古の指導をしていた。彼の指導方法は非常に優れていて、ケララの全取材を通じてもっとも感銘を受けた一人。彼個人のパフォーマンスも非常に高いものがあった。

f:id:Parashraama:20190612183151j:plain重厚な木製扉

f:id:Parashraama:20190612183231j:plainガネーシャ神を祀る

滞在はデヴァダス師の自宅、築数百年と言われるケララ様式の木造家屋にホームステイ。食事は奥さんの手作り家庭料理。滞在費+稽古代の総額は2007年の取材時にも€650と高水準だったが、ケララの古民家に泊まり質の高い稽古を受け、しかもC.V.N.ナイール師の生家も訪ねる事ができるというセッティングは充実していた。しかし現在では物価など様々な状況が変わった可能性もあるので注意。

その後、2015年にヴィジェシュさんが完全に後を継いでグルッカルに就任してカラリ道場の運営に携わっているとの事。Facebookを見る限り西欧人も稽古に訪れている様だが、外国人生徒の受け入れや滞在の詳細については直接問い合わせを。 

アクセス:道場はタラセリー市内でも有数の名刹Thiruvangad Sree Ramaswami寺院の沐浴池をはさんだ東向かいになるので、誰に聞いてもすぐ分かるだろう。中心部から1Kmちょっとの距離なので歩いても行けるが、オートが早い。

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広大な沐浴池に映える名刹ラマスワミー寺院

ルッカルの自宅兼治療院は分かりにくいので、訪ねる場合は電話した方がいいだろう。こちらもオートならたいていの運転手が知っているはずだ。

基本的に私宅兼療術院なので迷惑にならないようにしなければならないが、カラリパヤットに興味があると言えば、歓迎してもらえるかも知れない(私の場合がそうだった)。

 

 

カラリ道場の第一印象だが、ここはほとんど余計な装飾の無い非常にシンプルなセッティングで建てられており、とても好感が持てた。

通っているのも外人ずれしていない本当に素朴な地元の子供たちで、稽古着も伝統的なカッチャ褌一丁。カラリの中にいる限り現代にいるのを忘れそうな佇まいで、数百年に遡る古のカラリを疑似体験できる貴重な時間だった。 

f:id:Parashraama:20190612152543j:plainカラリ道場外観

f:id:Parashraama:20190612152702j:plain東を向いた入口

f:id:Parashraama:20190612152848j:plain稽古の前に全身にオイルを塗るセルフ・アビヤンガ

f:id:Parashraama:20190612153053j:plainプータラ祭壇に礼拝するヴィジェッシュさん

f:id:Parashraama:20190612153351j:plain礼拝坐法

f:id:Parashraama:20190612155516j:plainのポーズ

f:id:Parashraama:20190612155026j:plainライオンのポーズ

f:id:Parashraama:20190612155343j:plain稽古が終わったらみんなで井戸水を浴びる

ここでは結構中身の濃いビデオが撮れたのでYoutubeに上げた再生リストを貼って置く。  

 

 

  

道場が立地するタラセリー(本当はタラッセリーと聞こえたが、検索対策でこう記述する)は、先に紹介したカヌール以上に素朴な町で人々の雰囲気も優しく人懐こい。

しかしかつてはマラバール海岸の文化的中心でマラヤーラム語の新聞もここで初めて創刊されたと言う。また共産主義の盛んなケララ州の中でもその発祥の地らしく、先進的な文化人が集まる古都だったのだろうか。

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海岸からほど近い岩礁に懐かしの共産党マークが

その他にもWiki Voyageによれば「インドで初めてクリケットがプレイされた」とか、「ケララ伝統のサーカスもここで生まれた」との事で、その様な文化的中心だからこそC.V.N.ナイール師の技や精神も育まれたのだろう。

観光スポットとしては、ラマスワミー寺院がその伝統的な様式で建てられた外観だけでも見る価値がある。またケララ特産のラテライト石で建てられた植民地時代の要塞跡や美しいビーチ、モスクやキリスト教会などもある。

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ラッセリー・フォートはローカルのデートスポット

Muzhappilangadビーチは砂が良く締まっていて、普通に車を乗り入れる事が出来るインドで最も長いビーチらしい。また岸からさほど離れていない沖に、かつて仏教徒が拠った所からその名が付いたDharmadamという小島があって干潮時には渡れるようだ。

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バイクでかっ飛ばしたら気持ちが良さそうな砂浜

食事に関しては、グルメの間ではビリヤーニが有名で美味い。またカヌールでも紹介したシャヴァルマ・カバブケララ名物シャルジャ・シェイクなども味わってみたい。

ホテルは鉄道駅周辺とニュー・バススタンドからLogans Road一帯にかけての中心部に多いが、ケララの他の町ほどではないが一部で外国人お断りの見られるので、ネットで事前に予約した方が賢明かも知れない。

ググったら(2019年6月)小奇麗なOYOホテルが1,200円台で出ていたので、さほど相場も高くないだろう。

交通の起点は特に私営バス会社が使う新バススタンドで、北のカヌールから28㎞50分ほど。南のカリカット(コリコード)方面共に多数発着する。

考えてみたら私はケララではほとんど電車は使った事がないのだが、鉄道駅と市街中心部が近接しているので、タイミングが合えば鉄道を使うのもまた違った風情が楽しめて良いかも知れない。 

 

 

 

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